遼は予選通る…ウッズ教えた達人が断言

- 練習ラウンドでジム・アーノルド氏(左)と談笑する石川遼
【チャスカ(米ミネソタ州)9日=阿部健吾】今季最後のメジャー・全米プロ選手権は13日にヘーゼルティン・ナショナルGCで開幕。初出場の石川遼(17=パナソニック)が、渡米後4日目にして初の練習ラウンドを行った。同コースに31年間勤めるジム・アーノルド氏(63)から、入念なアドバイスを受けながら、攻略法を教わった。同氏は同コース開催の02年大会時には、タイガー・ウッズ(33)の練習ラウンドでキャディーを務めた人物。ウッズも受けた「個人授業」で本番に向け濃密な時間を過ごした。
石川にとってはこれ以上ない充実の時間だった。連日の雨で渡米4日目まで待たされた初の練習ラウンドは、特別な「個人授業」となった。教師役は同コースのショップで31年間働き、コースを熟知するアーノルド氏。石川は「忙しい中18ホール、時間割いてくれて、助かりました」と収穫の多さを振り返った。
全英オープンでも初体験のコースで、ハウスキャディーのリー・マッカラン氏をキャディーに起用し、攻略法を伝授された。その経験から、今回も石川自身がコースを熟知する人物の帯同を希望した。同氏はショップ職員は副業で、本業は高校で33年間生物を教えていた本物の教師。02年大会ではウッズから直々に依頼され、極秘の練習ラウンドでキャディーを務めた。本番では大会運営の仕事のため、バッグは担がなかったが、ウッズの2位という成績に「貢献」したのは間違いない。
この日、最も重要な教えは「パー5は短いパー3だと思え」だった。4個のパー5のうち3個が600ヤードを越えるモンスターホールで、2オン狙いは捨てて「第3打勝負」。第2打をグリーンを狙える150ヤード以内のやさしい位置に運ぶ作戦を指南された。これまで「できるだけグリーンに近づけること」を優先してきた石川は「第2打で10ヤードの違いも許されない。今までにあまりない経験」と気を引き締めた。
02年大会で平均スコア4・496と最難関だった16番パー4も入念に確認した。フェアウエー右に湖、左に小川、グリーンは小さく砲台でうねりもきつい。石川も「衝撃を受けた。世界中から難しい要素を1つに集めてきたよう」とうなった難ホール。無風時のドライバー飛距離を基本に、風が吹いた際の第1打の落としどころについて、安全な位置を詳細に教わった。
同氏は石川とウッズを比べて「同じように貫通するようなアイアンショットを打つね。音が一緒だよ。絶対に予選通過できるよ」と断言した。石川は「スムーズに今日1日たくさんのことを教えてもらった」と満足げに笑った。ウッズも受けた「個人授業」で、雨で阻まれた練習ラウンド分も一気に取り戻した。
[2009年8月11日8時54分 紙面から]
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