石川遼(18=パナソニック)がライバルを気遣いながら最年少賞金王に挑む。カシオワールドオープンは26日、高知・Kochi黒潮CCで開幕する。石川は25日のプロアマ戦前の練習グリーンで、約700万円差で追う賞金ランク2位池田勇太(23)に駆け寄って、体調を気遣った。対決ムードが高まった影響もあり、最近は公の舞台で話をする機会はなかったが、残り2戦、アマ時代から尊敬する先輩と正々堂々戦う。
注目の2人が、グリーン上で一緒になった。パット練習をしていた石川は池田が視界に入ると、自ら歩み寄った。
石川
おはようございます。右手は大丈夫ですか。
池田
手をかばってプレーしてるから、腰が痛えんだよ。今日のプロアマ戦はどうしても出ないといけないからな。
石川
気をつけてください。
わずか1分足らずも、公の場での2人の会話は久しぶりだった。
若手同士の対照的なキャラクターによる賞金王争い。周囲の対決ムードもあり、公の場で話す機会も減った。互いに意識してピリピリムードが漂う場面さえあった。
もっとも、石川は小学生時代からアマチュアで活躍した高校生の池田を尊敬している。アマ時代からよく知る先輩が10月末に痛めた右手甲をかばって、左肩、腰にも変調をきたしたニュースに心を痛めた。前日24日に行われた前夜祭で、石川は池田と2人でトークショーをする予定だったが、池田は治療優先で急きょ欠席。心配を隠せず、朝一番で声を掛けた。
2人は最後に健闘を誓い合うように笑顔で別れた。石川は「残り2試合。賞金王争いで、1ホール、1ホールが重要になる」と気を引き締めた。池田も「右手に関しては良くなってる。あとは左腰。(賞金王は)もちろん視野に入っている。1日でもいいから気持ちいいゴルフがしたい」と力を込めていた。【田口潤】

