石川遼(18=パナソニック)にV字回復のメドが立った。男子ツアーのつるやオープンは22日、兵庫・山の原GC山の原C(6770ヤード、パー71)で開幕する。石川は20日、アウト9ホールで練習ラウンド。マスターズ、日本の開幕戦・東建ホームメイト杯と2週連続で予選落ちしたが、ショットが「かなりよくなった。気持ち良く振っていける」と笑顔を見せた。

 練習ラウンド前、雨中の打ち込みで手応えを得た。多くのプロが20分前後で切り上げる中、打撃練習場の一番左端に陣取り、父勝美さん(53)の前で約1時間。「先週は半分近くタイミングが悪く、ミスヒットが多かったけど、きょうはそういうのがなかった」。より鋭いボディーターンを意識した新スイングは、急激に仕上がってきた。

 今大会はプロデビュー年の08年が42位、昨年は予選落ち。特に最短185ヤード~最長230ヤードという長いパー3に苦戦してきた。「この1年で、ロングアイアンの精度は上がったと思う。経験を積んで『変わっていないことはない』という確信があります」。最悪の開幕戦予選落ちから4日。18歳の賞金王が早くも自信を取り戻した。【加藤裕一】