<男子ゴルフ:ミズノオープンよみうりクラシック>◇2日目◇25日◇兵庫・よみうりCC(7230ヤード、パー72)◇賞金総額1億3000万円(優勝2600万円)

 石川遼(18=パナソニック)が岡田ジャパンの躍進に、雄たけびを上げた。岡田監督の起用前からFWでの活躍を期待していた本田の先制ゴールにテレビの前で絶叫。日本代表にパワーをもらったこの日、左に曲がるティーショットに苦しみながら、イーブンパーの72と耐え、通算2アンダーの142、首位と7打差の36位で決勝ラウンドに進んだ。

 未明の絶叫が宿舎内に響いた。世紀の一戦。本田の先制ゴールに、石川は我を忘れ、ほえた。隣の部屋にいた堀川トレーナーが目を覚ますほどの大声。歴史的勝利に「チームの結束力は世界一。本当にすごかった」と早朝から心を揺さぶられた。

 実はだれよりも先に、本田をFWに指名した。4月の本紙アンケートで、本田と闘莉王の攻撃的2トップを希望。「本田選手の積極的な攻撃と無回転フリーキックを見たい」とコメント。まさに「石川監督」の理想通りの展開に「3得点。ものすごく興奮しました」と、サッカー少年の顔になった。

 この日は、サッカーで気持ちが燃え上がり過ぎたわけではないが「力んで、上半身に力が入りすぎた」とティーショットは左に曲がった。それでも最終18番はバーディーを奪い、この日はイーブンパーと、何とか初日の貯金を守った。

 高校時代の先輩、首位薗田とは7打差。「3日目で3~4打差に縮めたい。僕も人を魅了させるプレーを見せたい」。優勝を公言する本田のように、最後まで逆転連覇をあきらめない。【田口潤】