【アクロン(米オハイオ州)3日(日本時間4日)=阿部健吾】人生初の400ヤード超えドライブで「モンスター」退治に挑む。石川遼(18=パナソニック)は5日開幕のブリヂストン招待の会場、ファイアストーンCC(7400ヤード、パー70)で練習を行った。コースは回らなかったが、「王様」アーノルド・パーマーが「モンスター」と名付けた16番パー5に興味津々。667ヤードの超難関ホールでの400ヤード超えビッグドライブと、2オン成功に強い意欲を示した。

 石川が高揚した口ぶりで、“怪物”を見据えた。「すごく楽しみにしていた。僕は(400ヤード超えは)1回もやったことない。他にこんなチャンスがあるコースはない」。08年パールオープンで370ヤード、昨年全米プロで361ヤード飛ばしたことはあるが、大台を突破する千載一遇の機会に、胸は躍った。

 「モンスター」の異名をとる16番。60年全米プロで、当時625ヤードの設定でトリプルボギーをたたいたパーマーが「モンスターだ」と呼び、評判が広まった。03年に667ヤードに距離が延び、09、10年には米ツアーでの最長ホールに。03年以降で400ヤード以上のショットを披露したのは18人だけ。2オン成功はたった4人だけの難関で、もちろん、石川にとっても未体験の距離だ。

 コースは約300ヤード地点から緩い下りが始まる。キャリーで最低320ヤード飛ばすことが400ヤード超えの条件だが、石川は「追い風など自然の天候次第で、チャンスはある。2オンも狙っていくつもりです」と意気込んだ。4日には、米ツアーから要請を受け、コース解説を兼ねて池田勇太と2人で16番をプレーすることも決まった。

 この日午後にコース入りし、ラウンドはせずに練習だけ行った。今大会は予選落ちがなく、ビッグドライブのチャンスは4回。トップ10入りを目指す今季メジャー最終戦全米プロの前哨戦で、格好の景気付けになるか。