<米男子ゴルフ:ブリヂストン招待>◇初日◇5日◇米オハイオ州、ファイアストーンCC(7400ヤード、パー70)◇賞金総額850万ドル(約7億2250万円)優勝140万ドル(約1億1900万円)

 【アクロン(米オハイオ州)=阿部健吾】石川遼(18=パナソニック)は、新パター投入も不発に終わった。1オーバーの71で、首位と7打差の37位と出遅れた。パッティングでヘッドの先端部分が上がる悪癖対策として、用具契約するヨネックスと共同製作した「新エースパター」を導入したが、バーディーチャンスを逃し続けた。

 ボールがカップ右にそれると、石川は思わず天を仰いだ。最終18番、6メートルのバーディーパット。新パターでの1打は、この日のパットを象徴していた。「入れたいという気持ちが強すぎて、タッチが合ってなかったのかな」。思い切って新兵器を米国で導入したが、即結果とはいかなかった。

 スタートの1番で1メートルを沈めバーディー発進したが、2番パー5でつまずいた。2オンもピン右20メートルから3パット。3番でも1・5メートルを外しバーディーを逃した。「チャンスを生かせず、ボギーを続けたのが今日の一番だめなところ」。8番で3パット、9番では2・5メートルを外して連続ボギー。後半もチャンスを逃し続け、パーが並んだ。

 待望の新パターだった。発注は4月。アドレスでヘッドの先端が起きる悪癖に対応するため、あらかじめ先端をヒールに比べて約5ミリ高くしたピン型。「良い意味で錯覚を起こす」という。悪癖が出た場合は極端に先端が起き上がり、一目瞭然(りょうぜん)で対策になる。平均パット数2・083で出場81人中78位と苦戦はしたが「試合を通して慣れていかないと。すごく良いクラブ」と今後へ向けて、好感触は得た。

 ショットは変わらず好調で、フェアウエーキープ率は71・43%で6位、パーオン率も66・67%で24位と、世界ランク上位50人がそろう大会でも遜色(そんしょく)はない。鍵はパターになる。ラウンド後の練習では「出球を安定させるため」と、球を打った直後に「右に出てる」「左に出てる」などとあえて口に出し、感覚を体に染み込ませた。来週に控える全米プロに向けて「日曜までには良い感触にしたい」と宣言。メジャー前哨戦で新相棒との相性を上げ、大一番につなげる。