【サンディエゴ(米国)22日=塩畑大輔】石川遼(20=パナソニック)が速くてうねる難グリーンを、課題のパットの試金石にする。26日にトーリーパインズGCで開幕する米ツアー今季第4戦、ファーマーズ・インシュアランス・オープンに備え、同GC北Cで練習ラウンド。グリップエンドをへそで固定し、機械的なストロークで打つ中尺パターを全ホールで使い、フォームの矯正を行った。

 「練習グリーンではよく中尺で練習するけど、ラウンドの緊張感の中で練習するのがいいと思ってやりました」。ラウンド後に練習グリーンで通常のパターの練習をする、これまでとは逆のパターンで調整。しっかりフォームを固めた上で、本番は微妙な距離感やラインを出しやすい、短いパターで勝負する考えだ。

 予選で1ラウンドずつ回る南、北Cはいずれもグリーンは速く、傾斜もきつい。「パター勝負になる。ショットはかなりよくなってきて、後はパットというところまできているので、どこまでできるか試したい」。4月のマスターズに向けた「中間テスト」として格好の舞台に石川が臨む。

 ◆ファーマーズ・インシュアランス・オープン

 1927年にサンディエゴ・オープンとして設立。30~51年は開催されなかったが、52年から再び開催。68年から現在のトーリーパインズGCが会場に。10年から現在の大会名に。最多優勝はウッズの6回。昨年はバッバ・ワトソンが16アンダー272で優勝。北Cが6874ヤード、パー72。南Cが7569ヤード、パー72。予選は南北1日ずつ、決勝は南で2日間プレーする