新人の永峰咲希(19=UMKテレビ宮崎)が首位と3打差の9位発進した。地元宮崎生まれのホステスプロが、ジュニア時代から親しんだコースで3バーディー、1ボギーと2アンダーの70。開催過去2年ともツアー初優勝者を出した大会で、今年のシンデレラを狙う。

 1番で奥カラーから10メートルをパットで放り込み、永峰が勢いを得た。5番では6メートルを沈め、10番パー5は2オン狙いから、30ヤードのアプローチを1・5メートルに寄せた。「やっぱりグリーンのラインが分かっているのは大きいです」。先週までパットに悩んで、出場2戦とも予選落ち。故郷宮崎の大会で3バーディー、1ボギーの70。今季初のアンダーパーをマークした。

 母校宮崎日大高から車で約10分。人生で最も回ったコースは所属先が親会社でもある。親戚だけで約20人が応援に来た。「すごく緊張したけど、1番のバーディーで一気にほぐれました」と地の利を力に変えた。

 ジュニアの頃は、同郷で同学年の柏原に実績で1歩譲ってきたが、高校3年間は柏原と同じナショナルチームメンバーだった。隠れた実力派新人が、13年に堀奈津佳、昨年に渡辺彩香のツアー初優勝者を生んだ大会で“3人目のシンデレラ”を狙う。【加藤裕一】

 ◆永峰咲希(ながみね・さき)1995年(平7)4月28日、宮崎市生まれ。ゴルフは11歳から。宮崎日大高1年から3年間、ナショナルチームのメンバーで、同校2年の12年日本女子オープンでベストアマ。昨年にプロテスト合格、最終QT37位で今季出場権を獲得。158センチ、58キロ。