開業4年目を迎えた坂井英光調教師(49)の勢いがすごい。前開催はブリリアントC、東京スプリントと連日の重賞制覇。2開催前には地方競馬通算100勝を達成した。意識してきたという勝率は1年目の12・5%が2年目には19・5%となり、3年目は27・5%まで上昇。今年も25日現在で26・6%。ここまで2割5分超をキープしている。

「開業が遅かったので、早く重賞を勝てるような馬を集めるにはどうしたらいいか。馬房数を考えても勝ち星では厳しい。勝率でアピールして厩舎の宣伝ができれば、というコンセプトがあって」。シュアゲイトで制した昨年8月のサンタアニタTを皮切りに8カ月で重賞5勝。しっかり結果を出した。「これから厩舎力を上げていくには勝率にこだわりすぎてもいけないと思う。将来的には海外も考えているので、他地区に遠征したり、いろいろ経験したいです」。コンセプトも次の段階に入ってきた。

東京スプリントを制したジャスティンの次走はプラチナCに決まり、ブリリアントCを制したサヨノネイチヤは予定通り大井記念から帝王賞に向かうという。それらの結果次第で、秋には佐賀のJBCも視野。大井から全国、世界を目指して突き進む。【牛山基康】