日本プロゴルフ協会(PGA)は31日、北海道クラシックGCで記者会見を開き、同コースで開催される来年の日本プロ日清カップ(7月7日開幕)の詳細など発表した。

 同大会ではバンカーをならすレーキは全英オープンなどと同じものを使用。先がフォーク状の部分が従来のものより深く、砂が平らではなく筋がつくことで、球が沈むなど打ちにくくなる。倉本昌弘会長は「選手やキャディーがならすと、平らにならしてしまうので」と話し、1組に1人ずつバンカーをならすためだけのボランティアをつける予定。いずれも日本の試合では初の試みとなる。

 「バンカーはバンカーでなくてはならない」と倉本会長。現在のプロの技術では深いラフよりバンカーの方が打ちやすい場合が多く、バンカーがハザードの役目を果たしていない傾向があり、これを是正したいとする。しかも、球を打つ方向に対して筋が横につくようにレーキを動かすことを徹底させるという。「まずやってみて、選手に不評なら、ぜひ続けるべき」と倉本会長は不適に笑う。「バンカーに入れたら1打とは言わないが、0・5打の罰を払う感じで」。国際舞台に近い難度をつくることで、真のチャンピオンを誕生させる構えだ。

 倉本会長はこの日、今年の全英オープンで入手したレーキを披露し、実際にバンカーをならしてみせた。レーキは「1本1万円しないくらい」だそうで、約100本準備するという。ボランティアは公募、来年早々にPGAホームページで告知し、2月ごろから募集する予定だ。