前週フェニックス・オープンでツアー2勝目を挙げた松山英樹(23=LEXUS)に続く日本人優勝が見られるかもしれない。

 首位タイから出た岩田寛(35=フリー)が6バーディー、3ボギーの69で回り、通算14アンダー、201で首位と2打差の2位で最終日に進んだ。

 インスタートから10番で今大会初めてボギー発進。それでも、11番パー5でグリーン左手前から第3打をピタリと寄せ、バーディーを奪い返した。14番パー5で第3打を1・5メートルにつけてバーディーを奪うと、15番もロングパットを沈めて連続バーディー。太平洋から冷たい風が吹き付けた後半はパープレーでしのいだ。3番でグリーン奥のカラーから10メートル近いバーディートライをねじ込むなど、好調なパッティングで踏ん張った。

 ホールアウト時点では首位。今季から本格参戦の米ツアーで初優勝も狙える位置につけた。それでも本人は「(3日間)ずっとショットのことを考えていた。(悪い)癖が出てきたというか、難しいですね。(パットも)後半はちょっとタッチが合わなかった」と淡々。優勝のチャンスについては「うーん…。僕はあんまり、何も考えてないです」と、いつも通りひょうひょうとした受け答えでかわした。

 決勝ラウンドは同16アンダーの単独首位、フィル・ミケルソン(45=米国)と最終組で回る。通算42勝のうち4勝をこの大会で挙げているレフティーとのペアリングにも「左打ちだから(打つ時邪魔にならないように)どっちに立ったらいいんですかね? 人気のある選手ですし、気合の入ったミケルソンが見られると思います」と笑顔で話し、気負う様子は見られなかった。

 今大会は予選ラウンドを3日間実施。決勝ラウンドはペブルビーチ・リンクス(6816ヤード、パー72)で行われる。