仲宗根澄香(24=環境ステーション)が、下部のステップアップツアーとはいえ“7日間で2勝”の離れ業を演じた。

 24~26日の3日間競技だったユピテル・静岡新聞SBSレディースで初優勝を飾り、中2日で今大会に突入。第1日に1打差2位の好スタートを切ると、この日は6バーディー、1ボギーの67を記録した。

 「疲れは確かにあるけど(中2日で)気持ちが切れなかったのがよかったと思います」

 11年にトーナメント・プレーヤー・デビジョン(TPD)登録でプロ転向したが、2年連続で2次QTで落ち、12、13年はツアー競技はおろか、ステップアップツアーも出場権を得られず、キャディーのバイトをしながら腕を磨いた。プロテストは昨年6度目の挑戦でようやく合格したが、ツアーは出場23戦と初めて本格的にフルシーズン戦って、予選落ち19度。賞金ランクは111位に沈んだ。

 苦労人が突然のブレークだ。「今年からステップアップでは優勝争いできる手応えはあったけど…」というものの、2連勝で360万円、270万円と計630万円も手にして「いや~すごく大きいです」と興奮を隠せない。

 前戦Vで8日開幕のニッポンハムレディースからツアー4戦の出場権を得ていたが、もう1勝でさらに1試合追加。5戦出られることになった。「ショットが得意と思っていたのに、昨年はパーオン率がすごく悪かった。今回の5試合はそこを意識して戦いたい」。下部ツアーで得た勢いを、1つ上のステージに持ち込むつもりだ。