池田勇太(30=日清食品)が4バーディー、6ボギー、2ダブルボギーの77で回り、4度目の全英を通算13オーバー、297で終えた。

 1番パー4で2オン4パットのダブルボギー。8番パー3は左からの強烈な海風にティーショットを流されてダブルボギーをたたいた。それでも「ボギーを打とうが、ダブルボギーを打とうが、切り替えてバーディーを取ることだけ考えていた。次の全米プロにつなげようと」。難関10番パー4でバーディーを奪うなど、必死に食らいついた。

 最終18番も3メートルを沈めてパーセーブ。スコア度外視で力強くガッツポーズした。スタンドで今大会予選落ちを喫した同い年の塚田陽亮(31=ホクト)が「よくやった!」と叫んでねぎらう一幕もあり「思い出の半ページくらいにはなりましたかね」と笑った。

 今後は全米プロ(28日開幕、米ニュージャージー州スプリングフィールド・バルタスロールGC)、8月11日開幕のリオデジャネイロ五輪が控える。「昨日今日と苦しいゴルフをして、得たものもある。全米オープン、全英の収穫を全米プロにつなげたい。そうすれば、おのずと五輪にもつながっていく」。さらに続く大舞台を見据えながら、いったん日本に帰国する。