27位から出た片岡大育(28=Kochi黒潮CC)が首位と2打差の2位に急浮上した。ショットが好調で7バーディー、ノーボギーの64とこの日のベストスコアをマーク、通算9アンダー133とした。ブリヂストンと用具使用契約をしており、ホストプロとして大会を盛り上げ、恩返ししたいところだ。69で回った谷原秀人(37)が通算11アンダーで首位を守った。

 片岡のアイアンショットがピンによく絡んだ。5番ではピン横1メートル、6番と7番は50センチで3連続バーディー。16番で3メートル、18番で4メートルを外しての64で「もう少しパットが入ってくれたら」と悔しがる好調さだ。

 予選ラウンドはスネデカー、宮本というブリヂストン契約プロ3人で回った。「いい組に入れてもらってありがたい」。スネデカーの小技が勉強になった。一方で、まだ自分は同社の看板選手には至ってないという。「もっと頑張れば『ブリヂストン=片岡』のイメージがつくと思う。どんどん名前を売りたい」。そのためには本大会でのツアー3勝目が最も効果的だ。

 17日の誕生日には、同社の楳本富男社長から高知の実家に花が届いた。「うれしかった。その恩を返したい」と言葉に力がこもる。同時に今週から新調した3番ウッドが2番と15番のバーディーに貢献したことを明かし「飛距離も出る上、操作性もいい」と製品のPRも忘れなかった。