賞金ランク1位と2位の明暗が分かれた。1位の谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)はスイングの改良が奏功し、7バーディー、ノーボギーの7アンダー64で首位に立った。約865万円差で追う2位池田勇太(30=日清食品)は3アンダー68だったが、15日に発症した左肩痛のため満足なゴルフができず、第2日は棄権の可能性があると明かした。

 谷原のラウンドは、同組のトーマス(米国)が「(コースが)簡単に見えてしまった」と漏らすほどだった。次々にバーディーを奪い、17番ではグリーン左のカラーから7メートルのパットをねじ込んだ。5、12番はバンカーに入れたが、パーセーブ。「ノーボギーが良かった」と振り返った。

 ここ2カ月ほど不調が続いた。先週の三井住友VISA太平洋マスターズは予選落ち。だが、大会期間中に「これかなあというのを見つけた」という。「自分の感覚の中で体重移動をあまりせずにというもの。(以前とは)まったく別物」。飛ばそうとするあまり、大きくなりすぎていた体重移動を抑えた。シャフトも最も硬いXから、もう少し軟らかいSに変更。「寒くなるし、球が浮かなくなる。シャフトを使って球を上げたいと思う」。微調整して賞金王へラストスパートをかける。