松山英樹(24=LEXUS)のライバル、前週優勝のジャスティン・トーマス(23=米国)が米ツアー歴代2位に並ぶ59で回り、11アンダーで首位に立った。50台のスコアは7人目で、史上最年少での達成。

 インスタートのトーマスが迎えた最終9番(パー5)。イーグルなら59で上がれる状況で、第1打をフェアウエー左のバンカーに打ち込んだ。「もうダメだ」と思った直後、同組のバーガーが同じバンカーから2打目をグリーンに乗せた。「僕もあきらめている場合じゃない」。思い直して2打目をグリーンへ運び、約4・5メートルのイーグルパットを沈めた。軽くガッツポーズをすると、そばでバーガーと親友のスピースが大喜び。トーマスは「彼らが喜んでくれたことにもっと興奮したよ」とほほ笑んだ。

 59は昨年のトラベラーズ選手権でフューリク(米国)が出した58に次ぐ記録。「歴史に名を残すのは素晴らしい。ましてや59はゴルフの世界なら誰でも知っている魔法の数字だから」。アラバマ大出身で現在世界ランク12位。同い年の同5位スピースには学生時代は負けたことがなかった。そんな逸材が本領発揮だ。

 ここ6戦4勝と好調の松山が勝利を逃した2試合はトーマスに優勝をさらわれている。「調子が良ければ、彼なら(59を)出せるんじゃないかなと思います」という松山の言葉がトーマスの力を表していた。