世界ランク5位の前年覇者レキシー・トンプソン(22=米国)が首位と1打差の2位に浮上した。上位陣が伸び悩む中、通算1アンダーの9位から出て5バーディー、1ボギーの68をマーク。通算5アンダーの211で大会史上5人目の連覇を射程圏内に捉えた。前週Vのキム・ハヌル(28=韓国)が6アンダーで首位に立ち、川岸史果(22)は5アンダーで2位につけた。

 何も動じなかった。4番でバーディー先行したトンプソンは、続く5番で2打目をバンカーに入れても冷静にパーセーブ。12番は2打目が池ポチャ。「3番ウッドで打ったが良くない選択だった」と反省しつつ、ドロップ後の4打目でピンまで1・5メートルに寄せてパーセーブ。バーディーは常にピンまで2~2・5メートルに寄せて奪取した。危機も、好機でも常にクールだった。

 68のスコアは第3日のベスト。60台で回った選手はトンプソンを含めて3人しかいない。時折吹き荒れる強風、花粉の飛来という環境で「私は(花粉など)アレルギーはないの。いつものルーティン通り、リラックスしてプレーすることを心掛けました」。大会はここまでルックスを含めて韓国勢が話題を集めた。この日のトンプソンも鮮やかなピンク色でウエアを統一。ただ、180センチの長身からは、これが世界の力と言わんばかりの風格が漂った。