男子ゴルフのミズノ・オープン(25日開幕、岡山・JFE瀬戸内海GC)でツアー通算6勝の川岸良兼(50=フリー)が、1年ぶりにレギュラーツアーへ参戦する。

 23日はイン9ホールをラウンドして調整。昨年12月に50歳となり、プレーの変化は感じている。「グリーン周りとかグリーン上は、やっぱり衰えを感じる。せっかくラインを読んだりしても、イメージとギャップが大きいね。飛距離とかじゃなくて、グリーン周りとかグリーン上で老化をすごい感じる」と明かす。

 ショットについては確かなプライドをにじませる。「打ってる球は負けてるとは思わない。負ける気は全くない。アプローチは勝てないけど、アプローチをしなければいいんだから。グリーンを外さなければいい」と言い切る。フェアウエーキープさえ徹底できれば、ショットでスコアをつくっていける自信はある。

 体調はいい。2年ほど前から朝のウオーキングを欠かさないという。「医者が血液検査の結果を見て『立派な糖尿病です』って(笑い)。歩くようになってから数値も良くなったし、体も締まってきたねって言われるんだ」とうなずく。

 発奮材料もある。次女の史果(22)がツアールーキーながら目覚ましい活躍を見せており、前日22日には7月の全米女子オープン初出場も決めた。「僕の立場がどんどんなくなっていくから頑張らないと。そのうち家に入れなくなっちゃうかも」。ジョークを交えながらも、間違いなく刺激を受けている様子。“怪物”と呼ばれた男の鼻息は荒い。