-自分に向き合えなくなった具体的なきっかけは

 宮里 12年の全てのメジャーを終えた時でした。メンタルコーチと、初めて話したのは、その後のカナダでの試合でした。そこで初めて、自分の中で次、何を目標にしたらいいか話をした記憶がある。メンタルコーチは「焦らなくてもいい。どの選手にも1度はある。模索してもいい」とアドバイスを頂いた。どうしていきたいか探す最中に、パターがイップスになってしまった。パターが得意だったので、どうにか乗り越えて終わりたいと思っていました。最終的に(全ての苦難が)優勝につながってくれればいいと思う。ゴルフは不思議なもので、調子がいいからといって結果が出るものではない。前回の中京では自分が思い描いていたものが出せた。

 -座右の銘は

 宮里 意思ある所に道は開ける。この座右の銘はこれからも大事になると思います。本当にプロとして強くなりたい。ジュニア時代からそう思い続けてやってきましたし、それが形になった。今後については自分の気持ちに正直に、やりたいことを模索していきたい。(引退後の)次の意思は固まっていないのですが、それでもいいのかなと思っています。

 -昨夏に引退を決断したきっかけは

 宮里 8月くらいに3週間くらい時間をもらえた。自分の気持ちについて考える期間が、初めてもらえた。今までモヤモヤしたまま、試合をこなしていかなければいかず、それが難しかった。その3週間の(休養の)タイミングで、自分の中でしっかりと考えることができた。