15歳の笹生優花(さそう・ゆうか)が、38位でベストアマを獲得した。同じ通算1オーバーだった勝みなみと同組で回り、2バーディー、2ボギーのパープレー。勝を2打上回った。

 父正和さん(59)が日本人で、母フリッツィーさんはフィリピン人。今春に通信制の代々木高に進学した。日本ツアー競技出場6戦目で予選通過5回。165センチのスリムな体格ながら、多くのプロがユーティリティー、FWを握った3番パー3(196ヤード)で4番アイアンを手に、3メートルにつけるなど男勝りのショットを放つ。

 フィリピン生まれながら5歳から3年間、東京で暮らし、プロゴルファーを目指すために環境の良さを重視し、単身で再びフィリピンに移った。流ちょうな日本語で「ローアマは最後まで取れるとは思わなかったです」と話した。また、ベストアマ賞のプレゼンターが宮里藍ということをホールアウト後に知ると「えーっ!?」。「日本に住んでいるとき、テレビで藍さんを知って、憧れでしたから」とこぼれんばかりの笑みを浮かべた。