松山英樹(25=LEXUS)が大きく出遅れた。3バーディー、2ボギー、3ダブルボギーの75と崩れ、5オーバーで出場30人中29位。ボーナス1000万ドル(約11億円)がかかる総合王者には優勝が必須という中、6アンダーの首位カイル・スタンリー(29=米国)とは11打差のスタートとなった。ポイントランク首位のジョーダン・スピース(24=米国)は3アンダーで6位につけた。

 ポイントランク7位からビッグボーナスへの道は一気に険しくなった。1番でいきなりドライバーを右の林に入れてダブルボギーとなるなど、松山のティーショットがフェアウエーを捉えたのは3ホール。フェアウエーの狭さも特徴のコースだが「しっかり打てれば捉えられない幅じゃないですし、硬さでもない。打てない自分がもどかしい」と、スイングの悩みは深い。

 後半13番で初のバーディー、15番では巧みにチップインバーディーを決めたが、16番でフェアウエーからの第2打が10メートル以上ピンをオーバー。「流れに乗れない」というミスから、17番でドライバーを再び林に曲げて3つ目のダブルボギーをたたいただけに悔しさも募る。「少しでも順位を上げられるように頑張りたい」と絞り出し、ラウンド後は好調時のルーティンを丁寧に取り入れながらスイングチェックを繰り返した。【亀山泰宏】