世界ランク3位の松山英樹(25=LEXUS)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算16アンダーの272で5位となった。逆転Vには届かなかったが、シーズン初戦としては上々のフィニッシュ。次戦は連覇がかかる世界選手権シリーズのHSBCチャンピオンズ(26日開幕、中国・上海)に臨む。通算24アンダーのパット・ペレス(41=米国)がツアー通算3勝目を挙げた。

 6打差を追って出た松山は、ペレスに重圧をかけることはできなかった。4番でバーディー先行もショットの精度がいまひとつ。「いいショットはゼロだった。今の良くない部分がそのまま出た。ごまかし切れなかった」。後半11番パー3のティーショットで右手を離しながら2つ目のバーディーも、12番から連続ボギー。17番のバーディーパットがカップ寸前で切れて外れると、思わず膝を折った。

 18番は意地のバーディーで締め、4日連続のアンダーパーでまとめた。「収穫はない」と手厳しいが、プレーオフシリーズ、プレジデンツ・カップから中1週という過密日程で臨んだ新シーズン初戦でトップ5。同じスケジュールで大会3連覇に挑んだ昨季総合王者のトーマス(米国)は通算11アンダーの17位だった。

 「プレジデンツ-」期間中から崩していた体調も回復。今大会前は1週間ぶりのゴルフに「楽しい」と笑みがこぼれるほど気力もみなぎってきた。「無理するとまた悪くなる。しっかり休んで次に向かいたい」。韓国開催の新規トーナメントはスキップし、いったん帰国。世界選手権シリーズ連覇へ万全を期す。