今季国内ツアー2戦目となる石川遼(26=CASIO)は2バーディー、2ボギーの71で回り、イーブンパーの45位となった。

 不安を抱えるドライバーショットの使用は、右ラフに入れた折り返しの18番と左に曲げた最終9番だけ。試合の中でスイングの成功体験を積み重ねるため、より自信を持って振ることができる3番ウッドを中心にゲームを組み立てた。「合わせにいって右にプッシュするようなショットが、今日は3番ウッドでも2、3回あった」と振り返ったように、ドライバー以前の段階から不満の残るプレーとなったが、変化を感じられた部分もある。

 「これだけドライバーを打たないと、9番は結構、楽しみにしてましたね。久しぶりに『やってやる』『飛ばしてやる』という感じになれた。そういうワクワクした気持ちで打つことは、自分の心にとってすごくいいこと。ミスをしたのは残念だったけど、曲げないようにとか、守りに入ったスイングではなかった。ああいうアグレッシブなスイングをしないといけない」

 2バーディー先行から後半に2ボギーをたたいてのパープレー。持ち味の1つであるアプローチも本来の精度を欠いた場面があった。「こういう状況なので、ネガティブな材料は見えてくる。それに目をつぶるというより、1つ1つ解明していく時期にしたい。やらなければいけないことがたくさんある」。ラウンド後の打ち込みは長時間に及んだ。