昨季日本ツアー賞金王の宮里優作(37=フリー)はキャメロン・スミス(24=オーストラリア)と引き分け、1分け2敗で大会を終えた。

 前日は松山英樹(26)を破るなど、ここまで2連勝の相手に17番までリード。18番は「勝負にいった」と前日とは攻め方を変えてドライバーでグリーン手前まで運んだが、アプローチを寄せきれずパー。バーディーのスミスに追いつかれた。16番で1・5メートルのバーディーパットを決められなかったこともポイントに挙げつつ「3日間のうちでは比較的いいゴルフだったと思いますけど、なかなか相手を倒すというところまではいかなかった。勝ちたかった」と悔しさをにじませた。

 地面の硬い海外のコース対策として「少し払い気味」に打ち方を修正し、アイアンショットの精度が戻ってきた。一方で「グリーン周りはかなり課題が残る。(12番では)チップショットで池に入れちゃったりしているし…」。マッチプレーということもあり、対戦相手のプレーをつぶさに観察する中で再認識したという。「やっぱり世界ランカーって、ショートゲームのうまい人の集まりみたいなところがある。僕の課題はそこ。引き続き、突き詰めてやっていきたい」と今後を見据えた。

 初出場が決まっているマスターズ(ジョージア州)に向け、早々に移動して28日からは練習ラウンドを予定している。足を踏み入れることも初めてとあって「行ってみて面食らうだろうから、その準備はしてます(笑い)。ティーショットが特にイメージしにくいと思う。ドライバーでも縦距離をしっかり出して打っていくのが大事かなと思っています」とイメージを膨らませていた。