女子ゴルフの比嘉真美子(24=TOYO TIRES)とクラブ契約を結ぶピンゴルフジャパンが、大相撲の秋場所(9月9日初日、国技館)で、比嘉と婚約した前頭・勢(31=伊勢ノ海)の取組に、懸賞金を懸ける。22日、ニトリ・レディース(北海道・小樽)のプロアマ戦に参加した比嘉が明らかにした。

 比嘉と勢が婚約したことから、同社が2人に懸賞金を懸けることを提案。日本相撲協会に申請し7月末に決定した。懸賞旗は、比嘉のゴルフバッグや帽子に入るロゴ「PING」をあしらったデザインとなる。同社のJLPGAプレーヤーマネジャーの浦山康雄さん(40)は「アスリート同士の結婚で、ゴルフ界を超えて同じスポーツ選手として応援したい」と話した。

 名古屋場所は前頭2枚目で8勝7敗と勝ち越した勢は、秋場所は横綱、大関、三役全員と対戦する前頭筆頭への昇進が濃厚。19日の札幌巡業でどら焼きを差し入れたという比嘉は「(婚約の)お祝いをかねていただいて、感謝しています。1本も余すところなく、取って欲しい」と、笑顔で婚約者にハッパをかけていた。また今日23日に開幕する大会に向け「出るからには毎回優勝を目指し頑張りたい」と話していた。【桝田朗】

 ◆懸賞 大相撲の幕内の取組にのみ懸けられる。申込本数は1日1本以上、1場所15本以上で1本税込み6万2000円。15日間で同93万円となる。懸賞金のうち、勝ち力士の取り分は5万6700円で、協会の手数料が5300円。取組当日は、3万円が現金支給で残りは協会が積み立てて、引退時に支給される。懸賞金の提供者名は、取組当日に観客に配布される取組表に載り、場内放送もされる。