元賞金女王イ・ボミらほとんどの韓国勢は、アース・モンダミンカップ出場が困難な状況だ。

日本は新型コロナウイルス感染の水際対策として、韓国、中国、台湾、米国など多くの国・地域からの入国制限「上陸拒否」を6月末まで実施しており、入国後は指定場所で14日間の待機を要請する。

韓国勢のシード保持者、QTランク上位者の中で、現在日本にいるのは李知姫だけ。その他のイ・ボミ、申ジエ、全美貞、キム・ハヌル、アン・シネ、ペ・ソンウ、黄アルム、アン・ソンジュ、ペ・ヒギョン、ユン・チェヨンらは韓国にいる。複数のマネジメント事務所関係者によると、入国制限では就労ビザ保持者を対象外とする“特例”などもなく、李知姫を除き、物理的に出場できない。

JLPGAは出場できない韓国勢を含む海外選手に対し、意図せず欠場した試合の出場権を後に与える「特別保障制度」を適用する方針だ。

とはいえ、アース・モンダミンカップはマスターズGCレディースと並び、ツアー最高の賞金総額2億4000万円というビッグイベント。他の大会の2~3倍という高額大会だけに22年シーズンの賞金シードに大きく左右する可能性もある。そのため、韓国勢の中には「単純な1試合欠場」と受け取りにくく「不安」を口にする者もいる。