ゴルフの全英リコー女子オープン選手権の開幕を翌日に控えた29日、2週連続優勝でメジャー初制覇を目指す宮里藍らが英国中部のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6492ヤード、パー72)で最終調整した。

 宮里は後半9ホール、不動裕理は前半9ホール、上田桃子は18ホール。30日に開幕するゴルフの全英リコー女子オープン選手権で優勝争いが期待される日本の実力派は、三者三様で最後の練習ラウンドを締めくくった。

 2週連続優勝でメジャー初制覇を目指す宮里藍は朝からスタート。「今日はすごく天気が悪くなり、1日雨が降るといわれたので10番から出たけど、まだ大丈夫みたいですね」と、思ったほど崩れなかった灰色の空を見上げた。

 それでも「後半を回りたかったので、あとは微調整する」と焦りはない。前週に米ツアー初勝利を挙げ「良い感じです」と仕上がりも順調だ。リンクス特有の強い風を想定して、キャディーとティーショットの方向を念入りに確認した。

 上田は宮里藍の優勝を目の当たりにして刺激を受けた様子。予選ラウンドは人気選手のミシェル・ウィー(米国)らと同組になり「ギャラリーも多いと思う。4日間ギャラリーの多い組で回れればいいなと思う」と上位進出に意欲を示した。

 不動は「調子が良くない。このコースは何回まわっても難しい」と言葉には元気がない。だが昨年3位の日本ツアー元賞金女王は、過去の全英で不調といいながら上位争いをしており、額面通りには受け取れない。