<男子ゴルフ:カシオワールドオープン>◇最終日◇29日◇高知・Kochi黒潮CC(7300ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 小田孔明(31=フリー)が65で回って通算21アンダー267で大会2連覇を飾り、今季開幕戦の東建ホームメイト杯以来の今季2勝目、通算3勝目を挙げた。

 この日は石川遼、丸山茂樹と最終組でラウンド。2番ホールのプレー中に、テレビ中継局のカートがギャラリーに接触する事故があり、心穏やかではなかったが、徐々にペースを取り戻すと、自信を持つアイアンショットがさえた。

 8番パー3では、5番アイアンで打った第1打はもう少しでホールインワンという快ショット。続く9番では石川より先に、2メートルのバーディーパットを沈めて「スイッチが入った」と振り返る。「遼クンに追いつかれ(抜かれたら)、逃げられる。自分がスーパーショットを放って、遼クンをあきらめさせたいと思った」。インに入って、10番はカップそば1メートル、12番では20センチ、13番では50センチ、15番では1・5メートルとベタピンラッシュで突き放した。

 今季開幕戦で勝った時には、「賞金王でも狙っちゃおうか」と威勢がよかったが、「すごい2人(石川、池田)がいて…」その後は勝ち星がなく、前週終了時点で賞金ランク7位。それが今回の勝利で自身初の1億円突破、賞金ランクも3位に浮上した。