<米男子ゴルフ:メモリアル・トーナメント>◇第2日◇30日◇オハイオ州ダブリン、ミュアフィールドビレッジGC(パー72)

 6つのバーディーを奪い67の好スコアにも、松山英樹は「ショットがたまたまいいところについているので、ラッキーかなと思う」と、喜ぶ様子はほとんど見せなかった。

 スタート2ホール目の11番(パー5)で第3打を90センチにつけてバーディーを先行させ、16番で2メートルを沈めてパーを拾い波に乗った。17番で一つ伸ばすと、18番(パー4)が圧巻だった。フェアウエーから6番アイアンで狙った第2打はピン手前に落ちてカップまで30センチに止まり、大きな歓声を浴びた。

 しかし実はこれは松山にとっては“ダフった”ミスショット。地面をたたいた感触に顔をゆがめ、いら立ちを見せていた。「バンカーかなと思って歩いたら拍手があってびっくりした」と言う。

 後半も2つスコアを伸ばしながら「結果はいいけど、パットのフィーリングは納得していない」と不満顔。それでも最終日最終組で回った前週に続く好成績の足場をつくった。「調子が上がってきたので優勝争いをしているのだと思う」といくらか自信をのぞかせ、パットの調整に向かった。