<女子ゴルフ:マンシングウェア東海クラシック>◇第2日◇20日◇愛知・新南愛知CC美浜C(6375ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 プロ4年目の福田真未(22=えん)が、後半インで今季ツアー最少ストロークの「29」を記録し、首位に浮上した。「途中から『すごくパットが入るな』と思ったけど…」と自分でも信じられない様子だった。スコアカードのイン合計の部分にまず29と書き、1度は30に訂正、再確認後に29に書き直したという。

 11番から怒涛(どとう)の6連続バーディー。11番で上り7メートル、12番は「まさか」と笑う15メートルのロングパットを放り込んだ。13~15番は6、4、3メートルと普通のチャンスを決めたが、締めの16番はグリーン右奥の芝が刈り込まれたエリアから、52度のウエッジで20ヤードをチップイン。インのパット数は10のすさまじさだった。

 今季は初シードを目標に戦ってきた。8月末のニトリレディースで待望の予想ボーダー、2000万円をクリア。「ずっと予選通過を考えてきた。そのせいもあってか、プレーが消極的になって、ボギーはしないけど、バーディーもとれないゴルフになっていた」。呪縛から解放されたことで、グリーンを狙うショットでピンをオーバーするほど突っ込めるようになった。「クラブの番手も以前より1つ大きいものを持てています」とうれしそうだ。

 最終日を首位で迎えるのは、4月のKKT杯バンテリンレディース以来2度目になる。前回はアマチュアの勝みなみにツアー史上最年少優勝を許し、引き立て役に甘んじた。「みなみちゃんはすごかった。気持ちで負けていました。私もアマチュアの時はピンばかり狙ってプレーできていたんですけど」。アマチュアでは堀奈津佳、比嘉真美子、渡辺彩香らと同時期にJGAナショナルチームで活躍した実力者は、今度こそ頂点に立つつもりだ。