<男子ゴルフ:カシオ・ワールドオープン>◇第3日◇29日◇高知・Kochi黒潮CC(7315ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 石川遼(23=CASIO)は序盤のいい流れを、不運なダブルボギーで断ち切られ、37位と順位を下げた。

 スタートからパットが「今日はラインが読めていた」と好調。6番までに5メートル前後を3回沈めて、3バーディーを重ねた。しかし7番パー5で、第1打から3回続けて左方向へのミスが出て、バーディーを逃したあたりから、暗雲が垂れ込めだした。

 続く8番パー3では、グリーン右サイドのピンに対し「右からの向かい風なので、7番と同じミスが出ると左に流されてさびしいショットになる」と5番アイアンでの風にぶつけるフェードを選択。しかしこれをミスし、右手前のバンカーに落としてしまった。

 「砂が多いので、キャリーで入ればそうなると分かっていた」と話す通り、ボールは目玉状態に。第2打で脱出できず、このホールをダブルボギーとしてしまった。続く9番パー4では、1メートルにつけてチャンスを迎えたが、カップに蹴られてバーディーならず。10番パー5でも2オンに成功しながら3パットのパーと、巻き返しの好機もフイにしてしまった。

 「8、9、10が痛かった。もったいないというか、自分のミスで流れを止めてしまった」とがっくり。ホールアウト後は日没直前までショット、パットの練習を重ね、修正を試みていた。