<女子ゴルフ:ライフカードレディス>◇最終日◇20日◇熊本空港CC(6468ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)
馬場ゆかり(25=フリー)が混戦を抜け出す劇的ホールインワンで、04年ヨネックスレディス以来のツアー通算2勝目を挙げた。首位でスタートし、2位に1打差で迎えた13番で、プロになって初のエース。後続を突き放し、通算9アンダー207で逃げ切った。身長149センチとツアー選手では最小兵ながら、ド派手なドラマを演じた。3打差の2位は諸見里しのぶ(21)と米山みどり(31)。古閑美保(25)は通算1オーバーの8位に終わった。
同組で2位の米山と馬場の差はわずか1打。緊迫する中で、勝負を決めるホールインワンが飛び出した。5番アイアンで放たれた球はグリーン10ヤード手前に落ち、2バウンドして転がりカップに吸い込まれた。「かみ気味で明らかにミスショットでした。半信半疑でカップの中を見たらボールがありました」と笑った。
「あんなのやられたらしようがない」と米山を脱帽させた値千金の1打。最終日にホールインワンを達成して優勝したのは、記録が残っている90年以降の女子ツアーでは3人目になる。馬場はその後、逆に緊張して体が動かなくなり、「ボギーが出やすいコースなので、油断はできない」と自分に言い聞かせた。
4年ぶりの優勝に感激も新ただ。「やっと勝てました。初Vの時はいっぱい、いっぱいだったけど、今はショットのイメージを味わってできる。力もついたと思う」。小柄な体をカバーするべく、昨年からトレーナーをつけてパワーアップ。今年はオリックス塩崎らと合同合宿し、ウオーミングアップの重要さを学んだ。成果として、風に負けない、低い弾道の強い球を打てるようになった。
今大会のコースはジュニア時代から慣れ親しんできた。「スコアが悪くて、父からげんこつをもらった記憶しかない」。この日は、福岡県八女市から駆けつけた両親に、初めて晴れ姿を見せることもできた。「若い世代が出てきているけど、ルーキーの気持ちで勝ち星を重ねていきたい」と力を込めた。【三角和男】

