<女子ゴルフ:明治チョコレート杯>◇2日目◇12日◇北海道・札幌国際CC島松C(6518ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)

 アマチュアの竹村真琴(大阪・向陽台高3年)がこの日のベストスコア67をマークして、前日の38位から首位と4打差の7位に浮上した。7バーディー、2ボギーで回り、通算3アンダーの141。ポーラ・クリーマー(米国)を目標にするビジュアル女子高生が最終日、さらに上位を目指す。通算7アンダーで単独首位の不動裕理(31)は、ツアー通算44勝目、生涯獲得賞金10億円突破に王手。藤田幸希(22)辛■周(韓国)が首位と1打差の2位につけた。

 リーダーボードに18歳の女子高生、竹村が割って入った。単独首位の不動を1打上回り、この日のベストスコア67をマーク。7位に浮上し「プロの大会で自己ベストです。長いパターが入ってくれた」と喜んだ。

 初日の38位から、一気に駆け上がった。6メートルのパットを沈めた6番パー5から、圧巻の4連続バーディー奪取。15番で3パットのボギーも、続く16番パー4で残り100ヤードの2打目をピン1・5メートルに乗せて、スコアを戻した。

 アマチュアとはいえ、竹村の注目度は既にプロ並みだ。今年は女子ツアー4大会に出場し、日本女子アマでは2年連続で8強入り。実力だけでなく、竹村同様に関西のトップアマで今月末にプロテストを受験する次女千里さん(20)、子役時代からテレビ、映画に出演した長女愛美さん(24)と、関西の「美少女3姉妹」として早くから有名だった。現在は姉妹で公式サイトを運営。女優休業の愛美さんも加わって、3人でゴルフに打ち込んでいる。

 実力を兼ね備えたビジュアル系選手として期待される竹村だが、目標選手も米ツアーのアイドル、ポーラ・クリーマーだ。「彼女のように、かわいくておしゃれな選手がいい」とあこがれ、今週の米女子ツアー初日に60をマークした「ピンクパンサー」を、ますます尊敬している。

 先月のニチレイPGMレディスでは金田久美子にローアマ決定のプレーオフで敗れ、悔しい思いをした。今回、予選通過のアマは竹村1人だけ。失格しなければアマ最上位の副賞で大会スポンサー明治製菓の製品1年分をもらえる。「来年のプロテスト合格まで、願をかけてお菓子を我慢してきたが、チョコぐらいはいいですよね」と笑った。

 不動ら強豪がV争いを繰り広げる最終日。竹村は優勝を少しも考えていないが、快進撃を続ければ、宮里藍が03年ミヤギテレビ杯ダンロップで達成したツアー最年少V記録(18歳101日)更新の夢も膨らんでくる。【佐藤智徳】

 ※■は火へんに玄