<男子ゴルフ:ANAオープン>◇2日目◇19日◇北海道・札幌GC輪厚C(7063ヤード、パー72)◇賞金総額1億3000万円(優勝2600万円)

 石川遼(17=パナソニック)が、通算5オーバー149の88位で、ツアーでは5戦ぶりに予選落ちした。この日は序盤から強気に攻めたが、6バーディー、5ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しい73。一方で首位藤田寛之(39)や4位中嶋常幸(53)が、石川の技術からヒントを得るなど「遼効果」が広がりを見せている。石川は次週、所属企業主催のパナソニックオープンでの再起を狙う。藤田、矢野東(31)金庚泰(22)の3人が、通算8アンダーで首位に並んだ。

 遼クンは「我慢のパー」より「強気のバーディー」を優先し、序盤から攻めた。4番まで3バーディー、1ボギーで迎えた右ドッグレッグの5番パー5。ショートカットを狙って右に打ち出した第1打が、木を直撃して池に落ちた。振り出しに戻るダブルボギーだ。「まったく、あきらめてはいなかった」とさらに攻撃的になり、それが裏目に出て73が精いっぱいだ。

 自分は予選落ちでも、優勝争いをする大先輩たちには、“置き土産”を残した。2日間同組だった首位藤田が言う。「遼クンと回ると、スイングのイメージが良くなるんです。インパクトでボールをスクエア(平行)につかまえる感覚が、ものすごく参考になる」。1打差4位の中嶋は好調の要因を「30年ぶりのインターロッキング・グリップ」としたが、「実は試合前日の17番で、遼のティーショットを見て決めたんだよ」と打ち明けた。

 これまで観客動員増などの「遼効果」は際立っていたが、今や技術やプレーぶりでも他選手を刺激する存在になった。「最終戦まで、全部予選を通りたかったけど、これで来週はプレッシャーがかかりますね」。次週もホストプロとして迎えるだけに、落ち込んでいる暇はなさそうだ。【大石健司】