第36回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントが、26日から利府ゴルフ倶楽部で始まる。宮里藍(23)ら数多くのプロゴルファーを輩出する東北高(宮城)ゴルフ部女子から、沖せいら(1年)がアマチュア選手選考会を勝ち抜き出場する。海外修行で腕を磨いた期待の新星のプレーに注目だ。

 7月11日に行われたミヤギテレビ杯のアマチュア選手選考会で、沖が逸材ぶりを発揮した。同校や東北福祉大など、宮城を中心に活躍するアマチュア30人が出場。15歳の沖は3位に入り、上位3人に与えられる本大会出場権をつかんだ。

 ゴルフ好きの祖父と一緒に練習場に通い、楽しかったゴルフを、中学から本格的に始めた。「うまくなるには、今しかないと思った。冬は日本では試合に出られない。もったいないと思った」と、中2の9月に韓国に住む親類を頼って修行を開始。同年11月から10カ月はフィリピンに滞在し、現地の大会で経験を積んだ。特にアプローチショットの練習に時間を費やし、一定のスイングフォームを体に覚えさせた。「風のある日も、確実性のあるショットを打ちたい」。1年のゴルフ留学で基礎を身に着けて帰国。山口県から強豪・東北へ進んだ。

 東北OGの原江里菜(20)や、横峯さくら、上田桃子(ともに22)と同じ舞台に立つ。「魅力ある選手とプレーできると考えただけで、うれしい。でも、全力で上位に入れるように頑張りたい」。沖せいらの名と、海外修行で培った技を、全国に知らしめる絶好のチャンスだ。【由本裕貴】