<米男子ゴルフ:アクセンチュア世界マッチプレー選手権>◇2日目◇26日◇米アリゾナ州マラナ、リッツ・カールトンGC(パー72)

 左ひざ手術から8カ月ぶりに復帰したタイガー・ウッズ(33=米国)が、2回戦で姿を消した。ミスショットを2度犯したところをティム・クラーク(33=南アフリカ)につけ込まれ、4アンド2で敗れた。復帰初戦での優勝はならなかったが、左ひざに痛みはなく、内容には満足げ。今後は4月9日開幕のマスターズに向けて実戦を重ねていく。片山晋呉(36)は、06年全米オープン覇者ジェフ・オギルビー(31)に善戦したものの、19ホール目で敗れた。

 2回戦敗退にも、ウッズは淡々としていた。「ティム(クラーク)がいいプレーをしていたよ」。謙虚に勝者をたたえた。

 左ひざの手術から8カ月ぶりの復帰初戦。スタンスを狭めてコンパクトなスイングだった。「ショットは良かった。悪いショットは2度だけだ」。だが、その1つが致命傷になった。2ダウンで迎えた343ヤードの15番パー4で、第1打を大きく右に曲げてOB。「あれは、ひどいショットだった」。直前の14番でグリーン手前バンカーから直接沈めてバーディーを奪っていただけに痛恨だった。

 対するクラークは5番で20メートルのパットを入れ、勝負を決した16番では先にピン手前1メートルにつけるなど、絶好調だった。

 2日間で計32ホールを戦ったが「(痛みは)まったくない。ゼロ」。顔には笑みも浮かんだ。「アップダウンのあるコースでも、足の感じはとても良かった」。決勝まで勝ち進めば5日間で計7ラウンド、126ホールの厳しい日程だっただけに、疲労をためずに終えたことは今後にプラスに働きそうだ。

 「あとはもっとラウンドを重ねて行くだけ」。次戦は未定だが、2週後のCA選手権が候補に挙がる。4月のマスターズへ、復活の道を1歩踏み出した。