3姉妹タッグで今年こそ賞金女王だ!

 日本女子ゴルフツアーが6日、ダイキンオーキッド(沖縄・琉球GC)で開幕する。プロ6年目で「初の賞金女王獲得」を目標に掲げる横峯さくら(23=エプソン)は5日、プロアマ戦で最終調整。今季はマネジャー的役割の次姉彩花さん(25)に加え、プロゴルファーの長姉留衣(26)も練習パートナーとしてツアーに帯同。3姉妹の結束力で、スタートダッシュをかける。

 今年こそ賞金女王になる。1月に公言した横峯の決意は、開幕戦直前でも変わっていなかった。「口に出すことは大切なこと。今年からは口に出すようにします!」。念願の女王のタイトル奪取へ、強気に「有言実行」を宣言した。

 強力な援軍もつく。昨年は欧州ツアーに参戦していたプロの長姉留衣が“練習パートナー”としてツアーに帯同することになった。昨季の日本ツアー最終予選会で71位だった留衣は、出場試合こそ限られるが、会場での練習ラウンドは毎試合可能。「おたがいにスイングをチェックできるのがいい」と横峯。早速、今週の練習日も一緒にコースを回って調整した。この日、一瞬だけコースに姿を現したコーチの父良郎氏が、参院議員で多忙なだけに、留衣が身近にいれば心強い。サポート役としてツアーに帯同している次姉彩花さんと3姉妹そろい踏みでの転戦は、プロ6年目で初めてだ。

 オフも独自の準備をしてきた。宮崎市内の自宅に室内練習場をつくり、アプローチ、パットに時間を費やした。コースでは木の下を通すショットなど、非常事態を想定したトラブルショットを猛特訓。「低い球、高い球、左右に曲げる球も練習した。臨機応変にできるように」と、実戦を意識した調整を重ねてきた。

 昨年は序盤の惜敗続きが響き、最終戦前の11月大王製紙エリエールで挙げた1勝のみ。賞金ランクは3位だった。「今年は早いうちに安心したい」と、スタートダッシュにも意欲満々。今大会は2位が2度あり、相性も悪くない。開幕即満開へ、さくらの臨戦態勢は整った。【木村有三】