<男子ゴルフ:UBS日本ツアー選手権>◇初日◇4日◇茨城・宍戸ヒルズCC(7280ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 プロ7年目、無名の古庄(ふるしょう)紀彦(34=筑波CC)が5アンダー66をマークし、首位に1打差の2位発進した。名門日大ゴルフ部で選手でなくマネジャーを務め、6度目のプロテストで合格した苦労人。実は今季国内メジャー初戦の今大会で、婚約者日下部瞳さん(29)と結婚のタイミングをはかっている。好成績を残し、見事ゴールインとなるか-。

 婚約者の日下部さんと並んだ古庄が、照れた笑顔をみせた。「婚約はしたんですが、入籍はタイミングをみていまして」。所属先の筑波CCの従業員・瞳さんはこの日、18ホールをついて回った。近い将来の伴侶の前で、古庄は「考えてもいなかった」という、快調なゴルフを展開した。

 自ら「得意」というパターがさえた。1番でいきなり4メートルの下りのスライスラインを決めた。このホールを含め、5つのバーディーは3~7メートルで、傾斜の強いグリーンのピン横につけたもの。「かなり曲がるんで。ヤマがうまくいったんでしょうか」と笑った。

 12歳からゴルフを始め、日大一高から日大に進んだ。ゴルフ部出身だが「レベルが高くて、マネジャーでした」という。先輩の片山、横尾、宮本らを見て、卒業後「ゴルフを続けよう」と決め、茨城・筑波CCに研修生で入った。28歳の03年、6回目でプロテストに合格し、05年にツアーデビューを果たした。「何度もゴルフをあきらめようと思いましたが、少しずつ伸びている自分にかけてみた」と振り返る。

 ツアーはこれまで25試合に出場して、06年日本オープン29位が最高。獲得した賞金は315万円あまり。筑波CCの高橋勝義社長は「所属といっても、うちから出るのはすずめの涙。小さな大会にでたり、オフにレッスンをしたりしているようです」という。

 今年は昨年予選会4位だったことで試合数が増え「出られるところで何とかしたい」。特にこの大会は「地元(茨城)で年10回ぐらいプレーしているので」と狙いを絞って、「3、4回」の練習ラウンドでコース攻略法を練った。

 「今年はまずシード権獲得」が目標。「リラックスを心がけて、やりたい」という。ツアー初勝利が国内メジャーという夢のような話も夢ではない。今大会の活躍は、瞳さんとの家庭を築く、絶好の「タイミング」にもなるはずだ。【赤坂厚】