<米女子ゴルフ:ウェグマンズ>◇最終日◇28日◇米ニューヨーク州ピッツフォード、ローカストヒルCC(パー72)

 宮里美香(19=フリー)が今季3度目のベスト10入りを果たした。雨中のプレーで2バーディー、1ボギーの71と粘りを見せて通算9アンダー279で、自己ベストタイの4位に入った。獲得賞金は20万ドル(約1900万円)を超え、今季賞金ランクも32位と上昇。7月の全英女子オープン出場を手中にした。80位以内に与えられる来季シード権獲得も確実。宮里藍(24)は通算6アンダーの15位。申智愛(韓国)が通算17アンダーで今季2勝目を挙げた。

 自己ベストタイの順位にも納得しなかった。ホールアウト後、宮里美は涙がとまらなかった。最終18番パー4。痛恨の3パットで、この日初のボギーをたたいたことが悔しかった。「ずっと我慢してきて、最後はどうしてもパーを取りたかった」と、何度も声を詰まらせた。

 序盤はパットが決まらず苦しみながらパーを死守。7番で4メートル、8番で1・5メートルを沈めて、連続バーディーを奪った。雨が降り出した後半もパープレーを続けたが、18番で約15メートルのバーディートライを4メートルショートしてボギー。パーで終えれば自己最高の2位だっただけに「打ち切れなかったことが悔しい」。

 石川遼がミズノオープンで優勝したことは耳に入っていた。07年7月の世界ジュニア(米国)を共に戦った仲間の快挙に刺激を受けて「自分も」と最終日に臨んだ。今季3度目のベスト10入りで2度目の4位。獲得賞金20万2795ドル(約1926万円)でランクも32位に上昇。全英女子オープン出場権を得る、6月末の賞金ランク上位40人(有資格者を除く)も確定。80位以内に与えられる来季シード権も確実にした。それでも「1つの(目標の)クリアだけど、優勝するために、ここに来ているので」と満足していなかった。