<女子ゴルフ:マンシングウェア東海クラシック>◇2日目◇19日◇愛知・南愛知CC美浜C(6458ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
賞金ランク3位の横峯さくら(23=エプソン)が1イーグル、5バーディーの65で回り、通算13アンダーの131と2日間の自己最高スコアで単独首位に浮上した。現在賞金1位の諸見里しのぶ(23)とは約4400万円差。今季は初の賞金女王獲得を目標に掲げているだけに今季4勝目で猛チャージ…と思いきや「来年か、再来年に」と“白旗”宣言。女王争いはひとまず頭から消し去って、最終日に集中する。1打差2位に不動裕理(32)ら2人がつけた。
今大会を含め残り11戦もあるというのに、まさかの“白旗”だ。単独首位浮上、今季4勝目に王手、さあ賞金1位諸見里を追撃…と思いきや、横峯から「女王断念宣言」が飛び出した。
「(諸見里が)すごい調子良くて6勝もしているので今年は…。来年か再来年くらいに賞金女王を目指して頑張ろうかな。自分のペースで頑張ればいい。今週から、もう意識してないので」と笑った。
今年年頭から「賞金女王になります」と公言し、7戦目の5月クリスタルガイザーで賞金1位に浮上、6月ニチレイPGMまでに3勝を挙げ、その時点で2位諸見里に約1200万円差をつけていた。ところが、そこから急ブレーキ。8月NEC軽井沢で逆転され、現在は1位諸見里と約4400万円差の3位。特に優勝宣言していた先週の日本女子プロで10位に終わり、諸見里に勝たれたことは、かなりこたえた。
逆転女王に向けて自分を追い込むより、女王への意識を封印して、気が楽になったのか。今大会開幕前には永久シード選手の森口祐子から「もう少し、つま先に体重をかけてみれば」と助言され、ショット、パットともに良化。この日は5番パー5で残り179ヤードの第2打を1メートルにつけイーグルを奪うなど65。2日連続ボギーなしと、安定感も増してきた。
通算41勝を挙げながら、1度も賞金女王になれなかった森口は「さらに上を、という気持ちがあるからこそ苦しむ。人と争うのじゃなく、自分のプレーを一生懸命やるのがゴルフ」と、横峯を理解しエールを送る。「優勝を意識しないのは難しいけど、プレッシャーを楽しめるくらい、いいプレーができればいい」と横峯。女王への思いを頭から消し去り、今季4勝目だけを目指していく。【木村有三】

