横峯さくら(25=エプソン)の巨大テーマパークが生まれる。東京ドームの約6倍の面積となる「さくらワンダーランド」が5月に山形市内でオープンすることが8日、分かった。遊園地の跡地を改修したもので、横峯も約1億円の資金を提供。新設されたゴルフ練習場では「さくらアカデミー」の生徒たちとともに、横峯本人も宮崎に次ぐ第2の拠点にする。スポーツ選手としては異例となる自らの名前が付いたテーマパーク誕生を励みに、今季は2年ぶりの賞金女王を獲得を狙う。

 さくらの名にふさわしいテーマパークが誕生する。施設内には四季折々の花が咲き誇り、6月には約300本ある山形名産サクランボの実もなる。観覧車、ゴーカートの定番アトラクションに、ゴルフ練習場を併設。関係者は「ただの遊園地ではなく、子供たちの教育の場としても使っていきたい」と説明した。

 以前は「フラワーパーク花夢花夢」という遊園地だったが、2年前に運営会社が自己破産し閉園した。しかし、山形市中心部から車で20分、市内を見渡せる丘陵地という立地条件の良さや、東京ドームの約6倍の約25万平方メートルという広さを有効利用するため、横峯が約1億円の改装費を提供。「さくらワンダーランド」として、5月にリニューアルすることになった。2年前に「さくらゴルフアカデミー」が開校するなど、山形に縁もあった。

 ひと足早く4月1日にオープンする同ランドの練習場では、従来のゴルフアカデミーの子供たちを「さくら2世」のプロゴルファーに育成することを目指す。さらに父良郎氏の実兄吉文氏が実践する「ヨコミネ式教育法」の学童保育を取り入れた教育施設も併設し、スポーツ以外でも能力を引き出すなど、子供の育成をサポートしていく。

 横峯自身も、同ランドの練習場を、地元の宮崎に次ぐ第2の拠点にする。ツアーの合間に訪れ、キャンプを張ったり、子供たちに指導を行う。昨季は韓国勢の躍進もあり賞金女王を逃した。前週の今季開幕戦ダイキンオーキッドレディスも朴仁妃(韓国)に優勝をさらわれ、7打差の10位に終わった。子供たちに夢を与え「さくらワンダーランド」を発展させるためにも、まずは1勝を挙げ、2年ぶりの賞金女王奪還を狙う。