<日刊アマゴルフ:全日本レディース選手権>◇最終日◇27日◇三重・四日市CC(6150ヤード、パー72)◇出場84人

 7アンダー65で回った松原由美(12=白鷺中)が2日間トータル142の2アンダーで6打差を逆転し初優勝。06年の青木瀬令奈(18=現プロ)の大会史上最年少優勝記録(13歳)を更新した。2打差2位に瀬戸瑞希(16=大産大付高)と安田彩乃(16=千葉明徳高)の2人が入った。ミッド1位は沓沢良子(40=江戸崎)が、シニア1位には佐久間祐子(59=秦野)が入った。なお、優勝した松原には「大王製紙エリエールレディスオープン」(11月18~20日、香川・エリエールGC)の出場権が与えられた。

 首位と6打差の17位でスタートした中学1年の松原が、7バーディー、ボギーなしの完璧なゴルフを展開。自己ベストの67を2つ縮める65で回り、逆転で関西大会に続き優勝した。1番パー5で2オンを狙ったが10ヤード届かなかった。それでも難なくバーディーを奪い波に乗った。

 「初日も連続バーディースタートだったが3番でボギーをたたき調子に乗れなかった」。前日のミスを繰り返すことなく前半を3バーディーの33で順位を上げた。さらに後半に入っても松原の勢いは止まらず4つのバーディーを重ね、結局この日はボギーなしの驚異的な追い上げで逆転、2位に2打差をつけた。「優勝出来ると思っていなかったので素直にうれしいです。出来過ぎだと思います」と手放しで喜んだ。

 ゴルフは父都博さん(49)から学んだ。兄大輔さん(茨城・水城高)も活躍中で双子の弟(小学3年)もゴルフを始めたゴルフ一家だ。同行していた都博さんも「上がり2ホールのバーディーで最後は鳥肌がたった」と話す。それでも「あと2つバーディーチャンスがあったのに決められず悔しい」と反省も忘れない。「11月のエリエールはベストを尽くして頑張ります」。早くも気持ちは初挑戦のプロトーナンメントに向いていた。