プロ野球の元阪神内野手だった上坂太一郎(34)がプロゴルファーとして“ツアーデビュー”する。今季男子ツアー第2戦、つるやオープン(4月19日開幕、兵庫・山の原GC)の出場権を懸けたマンデートーナメント(同16日)に初参戦することが7日、分かった。上坂は昨年8月のツアー1次予選会を突破し、プロとしてツアーに出場できる権利を取得していた。

 プロゴルファーとして第1歩を踏み出すことになった上坂は「チャンスを生かしたい。60台を出せる準備をしたい」と決意を示した。阪神を07年に引退した後、「夢を追いかけないと。このまま終わりたくない」とゴルフ転向を決意。諸見里しのぶらを育てた江連忠アカデミーに入門し、1日約9時間の練習を積んできた。現在のベストスコアは65。「ツアーに出るだけが目標じゃない。恥ずかしくない成績を残したい」と力強く話した。

 ◆プロ野球選手からプロゴルファーへの主な転向者

 センバツ高校野球の優勝投手だった尾崎将司は西鉄を3年で退団し、70年のプロテストに合格しプロゴルファーに。西武や巨人で活躍した大久保博元(現楽天打撃コーチ)は、01年にツアープロとなり02年から06年まで12試合出場も、予選通過はなし。左右投げ投手だった元南海の近田豊年は現在レッスンプロ。他には元阪急投手の三浦広之ら。