<米男子ゴルフ:CIMBクラシック>◇第3日◇26日◇クアラルンプールG&CC(6951ヤード、パー72)◇賞金総額700万ドル(約7億円)優勝賞金126万ドル(約1億2600万円)

 7位から出た松山英樹(21=東北福祉大)は6バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの72とスコアを伸ばせず、通算6アンダーの210で16位に後退した。出入りの激しいゴルフで一時は同3アンダーまで落としたが、14番から3連続バーディーで同6アンダーに戻した。

 3番で松山に異変が起きた。ティーショットを打った後、何度も腰を折ったり肘を後ろに引いたりし、顔をしかめた。ラウンド後は「大丈夫です」と話し、部位については「分からない」とけむに巻いたが、背中か腰に問題があったのは明らかだった。

 その後はスイングが変わった。最後まで振り切るフィニッシュが影をひそめ、飛距離が落ちた。これについては力加減を「半分くらいには落とした」と認めた。11番の第1打、12番の第2打をともにグリーン手前の池に入れダブルボギー。前週は胃炎で休んだばかり。万全には程遠かった。

 それでも3番は2オンに成功し、5、6番では2メートルほどにつけた。14~16番では長いパットを次々と沈めた。この状態で6バーディーを奪ったのは、底力以外の何物でもないだろう。

 ラウンド後は練習をせずにコースを去った。「この順位では優勝は無理だろうけど、あきらめずに1打でもいいプレーをしたい」と最終日は気力を振り絞る。