<米男子ゴルフ:ドイツ銀行選手権>◇第2日◇8月30日◇米マサチューセッツ州TPCボストン(7216ヤード、パー71)◇賞金総額800万ドル(約8億円)優勝賞金144万ドル(約1億4400万円)

 松山英樹(22=LEXUS)が、激闘の中で「今年一番」の手応えを得た。8バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの69で回り、通算イーブンパー142の44位で予選を通過。パットには苦しんだが、ショットの感触の良さを珍しく強調。決勝2日間とプレーオフ第3戦、最終戦での爆発に期待が膨らんだ。

 ショットに強い手応えがあった。最終9番パー4。松山は右ラフから残り172ヤードの第2打を9番アイアンで狙った。ボールはカップの右80センチで止まり、8つ目のバーディーを奪った。「途中からいい感じで振れていた。今年で一番いい感触が出てきて、すごくよかった」。珍しく自信に満ちた言葉を口にした。

 6月に米ツアー優勝を成し遂げた時でさえ「調子は決して良くない」と語るなど自分に厳しいが、この日は「ここまでよくなってくれば、ミスしても風のせいにしておけばいい」。3、6番と1メートル以内から3パットでダブルボギーを重ねたことも気にならなかった。

 首位と8打差。「全体的に予想より伸びていないし、これからどうなるか分からない。あきらめず、今日みたいなプレーができれば…」。上位進出を見据える言葉も、現実味を帯びて聞こえた。【塩畑大輔】