国内男子ツアーに、初めて21世紀生まれの選手が出場する。27日に高知・Kochi黒潮CCで開幕するカシオ・ワールドオープンに岡山市立京山中1年の三田真弘(さんだ・まひろ、12)が出場する。10月の「ジャパン・ジュニア・オールスター」の12~14歳男子の部で優勝して出場権を獲得。25日にはコースで練習ラウンドを行った。

 極端に内股のワイドスタンス、独特のグリップから、体のやわらかさを生かした豪快なスイングを繰り出す。12歳にしてドライバー飛距離は250ヤード前後に達し、見ていたプロ選手からも驚きの声が上がっていた。「予選通過を目標に頑張ります。プロのプレーを見て勉強したい。将来は東京五輪に出場したいです」と話した。

 10年に谷原秀人が開催したジュニア大会で優勝した三田は、3ホールだけラウンドするため合流してきた谷原とコースで再会した。「オレも米ツアーでいろんな選手を見たけど、今世界ではこういうクラブの握り方が主流だよ」などと、懇切丁寧なアドバイスを受けた。02年3月30日生まれ。168センチ、60キロの体は、まだまだ大きくなる余地がありそうだ。【塩畑大輔】

 ◆三田真弘(さんだ・まひろ)2002年(平14)3月30日、岡山県生まれ。3歳でゴルフを始める。09、10年のゴルフダイジェスト・ジャパンジュニア杯リトルジュニアの部優勝を皮切りに、各大会で優勝を重ねて注目される。14年世界ジュニア9位。目標とするプロはロリー・マキロイ(英国)。168センチ、60キロ。

 ◆日本ツアーの年少出場

 男子では02年東海クラシックに出場した伊藤涼太(当時・鈴鹿市立石薬師小6年)の12歳3カ月が最年少。女子は01年ゴルフ5レディースの金田久美子(当時・名古屋市立弥富小6年)の11歳11カ月が最年少記録。