新国立競技場の建設問題を議論する、自民党の内閣・文部科学部会の合同会議が29日、党本部で行われ、遠藤利明五輪相の元に民間チームを設置すべきとの提案を申し入れる方針を固めた。内閣部会長の秋元司衆院議員は「今日の夕方にも遠藤大臣に伝えたい」と話した。

 部会内では今どき「国立は古い。オリンピックスタジアムと呼ぼう」という意見が出た。その上で、半官半民でスタジアムを建設し、五輪後にはプロチームがホームスタジアムとして利用する案が話し合われた。有識者として呼ばれた民間スポーツメーカーの社長は「日本では70試合のホームゲームができるのはプロ野球しかない」と推し、「秩父宮をサッカーとラグビーの日本代表の拠点にすればいい」と話した。

 ある議員からは「やっつけ仕事で造るなら、五輪に新国立を間に合わせないでいい。開会式は銀座などでやれば、新しいオリンピックの提案にもなる。陸上は日産スタジアムや味の素スタジアムでやればいい」という意見も出ていた。