泉谷駿介(26=住友電工)が13秒17(追い風1・0メートル)で2年連続5度目の優勝を果たした。2位の阿部竜希(エターナルホスピタリティG)に0秒11差をつけた。
9月のアジア大会代表に内定。フィニッシュすると大の字で倒れ込み「素直にうれしいです。日本選手権は3本とも心からかけっこを楽しめた。アジア大会も心から楽しみたい。国内なので楽しんで走りたいです」とさわやかに笑った。
プレッシャーについては「なくはなかったが、それよりも楽しい気持ちが大きかった」とサラリ。「心から競技を楽しめたレースでした」と強調した。
23年世界選手権で日本人史上最高の5位入賞を収めたハードラー。ただ、24年パリ五輪は準決勝で敗退となり、25年世界選手権東京大会も決勝に届かなかった。その間に順大の2学年後輩にあたる村竹ラシッドが飛躍。自身が保持していた日本記録(13秒04)を、0秒12も塗り替えられた。
ここ2年は苦しい時期もあった中、ようやく差し込んだ光。「そういう時期があったからこそ楽しめた。やっぱりこういうのはいいな」。さらに記録向上へ向けて「やりたいことが多い。まだ模索しているけれど、それをまとめて、コンスタントに13秒0台や12秒台を出したい」と意欲を口にした。
すでに村竹はアジア大会代表に内定済み。報道陣から「一番のライバルは?」と問われると「それはやっぱりラシッドじゃないですかね」とほほ笑んだ。「海外にも出ていて良いレースをしている。負けないようにではなく、切磋琢磨(せっさたくま)していって、お互いに頑張っていきたいです」と競い合う姿勢を示した。

