日本代表が20日、中国を16-10で破り、来年のリオデジャネイロ五輪の出場権を獲得した。

 長年の低迷を脱して32年ぶりの晴れ舞台への切符をつかみ、大本洋嗣監督は「今は厳しいトレーニングをやってきた選手を尊敬する気持ち。リオ五輪では日本水球の存在を世界に示したい」と意気込んだ。

 日本は1984年ロサンゼルス大会を最後に五輪の舞台から遠ざかった。86年には選手の大麻事件でアジア大会出場を辞退する不祥事も。アジア予選で出場権を獲得できなかった2004年アテネ五輪や、前回12年ロンドン五輪では、実力不足との理由で日本水泳連盟が最終予選へのチーム派遣を見送った。そんな不遇の時代を乗り越えた。

 日本水連の会長も務めたスポーツ庁の鈴木大地長官も応援に駆けつけ「気持ちが入っていた。素晴らしい試合。五輪でもいい成績を収めてほしい」と祝福した。