女子レスリングの吉田沙保里(33)が24日、所属するALSOKを年内限りで退社することを発表した。

 吉田は04年アテネ五輪で金メダルを獲得した後、05年春に中京女子大(現至学館大)を卒業してALSOKに入社。同社所属選手として10年間活躍した。

 東京・港区元赤坂のALSOK本社で緊急会見した吉田は「まだ次の所属先が決まっていませんが、フリーという立場で、リオデジャネイロ五輪を目指したい」と話した。

 ◆吉田沙保里(よしだ・さおり)1982年(昭57)10月5日、三重県津市生まれ。3歳の時に、父の指導でレスリングを始める。久居高-中京女大(現至学館大)、現ALSOK所属。04年アテネ、08年北京、12年ロンドン五輪で女子55キロ級3連覇。12年9月の世界選手権で優勝し、「霊長類最強の男」アレクサンドル・カレリンを抜く世界大会13連覇を達成し、同年11月に国民栄誉賞を受賞した。157センチ。